曲げ断面図と各寸法

中立線
展開しても伸縮しない線のこと。すなわち中立線の長さが展開長になります。
中立線の比率は (R-IR)/t×100[%] で表わします。(50%のときは板厚の中央)
伸びの計算式
伸びは[製品寸法]−[展開長」で表します。
R部の展開長 L =R×(π-θ)
内寸寸法 Li=IR/tan(θ/2)
外寸寸法 Lo=(IR+t)/tan(θ/2)
内寸片伸び Di=L/2-Li
外寸片伸び Do=L/2-Lo
注意)πは3.14で180°をラジアンで表しています。θもラジアンですから90°のときは3.14÷2=1.57になります。
[例]
板厚が2mm、内Rが1mm、曲げ角度が90°、中立線の比率が50%のときの伸び値は以下のようになります。
内寸片伸び Di=L/2-Li=(2mm×1.57)/2-1mm=
0.57mm
外寸片伸び Do=L/2-Lo=(2mm×1.57)/2-3mm=-1.43mm

ヘミング曲げ
曲げ角度が0°のときはヘミング曲げとみなし、伸び値は以下のようになります。
